理学療法士を目指すには

理学療法士を目指すには

理学療法士になるには

理学療法士になるには

基礎分野

医療に携わる人としての基本理念と保健、医療、福祉の哲学といった基礎的な部分の知識を高め、社会に必要とされる幅広い視野を身につけて豊かな人間性を養います。

  • 心理学
  • 物理学
  • 社会福祉学
  • 生物学
  • 情報科学
  • 英語
  • 保健体育

専門基礎分野

人体の構造と機能および心身の発達を系統立てて理解すること、疾病および障がいの予防と回復過程に関する知識を習得し、理解力・判断力を養います。

  • 解剖学・演習・実習
  • 生理学・実習
  • 人間発達学
  • 運動学・実習
  • 一般臨床医学(医学概論)
  • 病理学概論 内科学
  • 神経内科学
  • 整形外科学
  • 精神医学
  • 臨床心理学
  • 小児科学
  • 画像診断学
  • リハビリテーション医学概論

専門分野

社会的ニーズに対応した臨床的観察力・分析力を養い、治療計画の立案能力と実践力を身に付けます。また、即戦力としての技術、論理的思考の確立を目指します。

  • 理学療法概論
  • 臨床運動学
  • 理学療法評価学I・II
  • 理学療法評価学実習
  • 運動療法学・実習
  • 日常生活活動学・実習
  • 義肢装具学・実習
  • 物理療法学・学習
  • 筋骨格障害系理学療法学・実習
  • 中枢神経障害系理学療法学・実習
  • 内部障害系理学療法学・実習
  • 発達障害系理学療法学
  • 神経筋障害系理学療法学
  • 地域理学療法学
  • 生活環境論
  • 理学療法技術論・実習
  • 理学療法研究法・実習
  • 臨床実習I(評価実習)
  • 臨床実習I・II(総合実習)
  • 見学実習
  • 卒業研究

主な学習内容

情報科学

病院をはじめ、現代の医療現場には、コンピュータを活用した医療機器が数多く導入されています。そうした機器の基本的な取扱い方法に加え、コンピュータを使った情報処理やシステムに対する基本的な知識とその応用などについて学びます。

リハビリテーション概論

リハビリテーションの理念に加え、医学的リハビリテーション、職業的リハビリテーション、社会的リハビリテーション、教育的リハビリテーションについて学ぶとともに、関係法規や保健・医療・福祉行政などリハビリテーションを包括的に理解します。

病理学

病理学とは、細胞、組織、臓器単位の変化を形態的にとらえ、これを免疫染色や分子レベルで明らかにする学問。理学療法、作業療法を学ぶうえで必要となる病気について、その成り立ちの基本を学びます。

物理療法学

物理療法の歴史や定義、痛みの理解について学んだうえ、温熱療法、寒冷療法、光線療法、電気療法、水治療法、牽引といった物理療法の原理や方法を学び、技術を修得します。

解剖学

人体を構成している骨格、筋肉、神経、脈管、内蔵など構造を中心に、各器官および組織の形態について、構造と分類をくわしく学びます。

整形外科学

骨や関節など、人体各部の整形外科学的な疾患と外傷などについて学習するとともに、理学療法士にとって必要不可欠な整形外科の知識を修得します。

Q&A

どのような人が理学療法士に向いていますか?

さまざまな患者様や障がい者の方と直接触れ合い、長く付き合うことが多い仕事ですから、人と接することが好きな人が向いています。いつも相手の立場になって考え、行動できることが大切です。また、授業は専門科目がほとんどですから、明確な目的意識を持ち、誠実に取り組める人が望まれます。

理系に強い方が理学療法士には有利ですか?

「医療」「物理学」など理系のイメージがありますが、どの科目も入学後に基礎から学びますので、あまり意識することはありません。むしろ新しい知識を読み解く能力としては国語・英語力が必要になります。大切なことは、どんな科目に対しても真剣に取り組む心構えです。

理学療法士の具体的な仕事は?

身体に障がいを持つ人たちに対して、原因と現状を把握した上でもっとも適切な治療を実施し、主に立つ、歩くなどの基本的動作や日常生活に必要な動作の回復をめざします。高齢化社会に伴い虚弱の予防や健康高齢者を一人でも増やす予防医学の分野、スポーツの分野でも相談・指導を行います。